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2025.02.26

【不動産屋の”非”日常】漏水・漏電が発生!トラブルが起こったときの対処法

最近テレビのニュースでも「水道管破裂」による事故が頻繁に起きていますが、弊社の管理物件でも築40年以上の物件が多くなり、水道や電気の老朽化等によるトラブルが増えています。寒かったことも影響しているのか、細かいものは除外しても今月だけで5件発生しました。写真が残っていた3件を備忘録として残しておきます。

トラブル①給水管の漏水

状況:店舗の給水管の専用メーターが回り続けてしまう。メーターから店舗までが十数メートル離れており、その間(目視できない場所)で漏れているようで他の店舗や共用部分での漏水被害はなし。

天井裏で給水管探し

専有部分への引き込み箇所が誰も(建物管理会社も)わからず、図面と天井裏を照らし合わせて数日がかりで見つけることに成功!

水を抜いて確認

天井を開けて給水管を切断し、栓をしてバルブを開けてメーターが回るかどうかを確認。メーターが回ったので、メーターと専有部分までの埋設管で漏水していることが判明する。

対応:新規で給水管をメーターから外壁や廊下など共用部分に露出で這わせて、専有部分まで入れ込む工事を行う。※管理組合へ承諾を得る必要あり

トラブル②排水管の漏水

状況:建物管理員より「管理組合の業者で調査したところ、3階の御社が管理している店舗の給水管が漏れている」と連絡があり状況確認へ。2階メーターボックスの上部からポタポタと漏水している。

メーター内の上部

対応:天井のアルミ箔から水が垂れてきており、脚立を入れてアルミ箔を剥がしてみる。回りコンクリートの壁は濡れておらず、中央の排水管が濡れていることから、給水管ではなく給水管(竪管)からの漏水である可能性が高いことを指摘する。※業者さんちゃんと確認してくれ!

トラブル③ブレーカーの不具合

状況:店舗内のブレーカーが落ち、上げようとすると火花が散ってまた落ちてしまう。

取り外し後のブレーカー

対応:よくある対応としては、「全てのブレーカーを落として親ブレーカーを上げ、子ブレーカーを一つずつ上げて漏電箇所を調査する」が一般的ですが、今回は親ブレーカーが上がらない。

水関係についてはいろいろやってみますが、電気は資格を持っていないと扱うのが怖い。電気保守の方に相談すると親ブレーカーの交換が必要であることが解り、後日電気業者さんにお願いしてブレーカー交換を行い完了!

まとめ

てなわけで、「漏水と漏電と、時々、契約」が弊社の業務になっております。特に漏水については今まで何十件と立ち合ってきたので、原因を突き詰めて一次対応することやアドバイスすることにはかなり慣れてきたと思います。

具体的には、まずは漏水の量によって排水なのか給水なのかを特定させて、排水であれば上階の室内に漏水の形成があるか、給水であれば給湯管のバルブを閉めてみて給湯なのか給水なのかを調べる。給湯であれば水は使えるので一先ず営業はできる。その後は、排水詰まりなど賃借人に起因するものなのか、賃貸人に起因するものなのかによって対応する。こんな感じです。

トラブルが連続で起きると気分が沈みますよね・・・。何も起きないのが一番ですが、この仕事には付きものだと諦めて頑張っていきましょう!