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2024.12.23

「Bar津野子」がプレオープン@新宿二丁目~4坪のスケルトン物件からカウンターバーが出来上がるまで

今年最後の内装工事が竣工、フタミプロデュース(設計者:二村)のカウンターバーが完成しました。すでに成約済みではありますが、久々のスケルトンからの工事なので完了写真をブログに記録しておきます。

建物図面

現場はたったの4坪。狭ければ狭いほど燃えてくる私は、三角スケールと呼ばれる細長い三角柱の形をした定規を取り出し、造作・設備の位置を描いては直してを繰り返します。

施工図

完成した施工図がこちら。カウンターの位置や形で右往左往しながら、基本の形が完成しました。これを内装業者の方に渡して見積り、現場で墨出し(施工図の情報を現場に記す作業)をした後に内装工事がスタート!

※工期や素材などで変動しますが、弊社では工事予算を坪当たり50〜60万円位(入口扉は除く)で計算しています。

関連ページ:BAR(バー)開業までの流れについて

内装工事中

カウンターの土台

狭小店舗ということもあり工事のピッチが速く、目を離しているうちにカウンターが立ち上がっていました。

仕上げ前の天井壁

「天井のワラを無造作に固めたような断熱材は残したい。窓はボードで塞いで壁を左官で塗り、床はコンクリート打ちっぱなし、壁紙や床材を貼らないで素材感を出したい。」と希望して、

なかなか素敵なお店が完成しましたよ!

完成写真

新規で取り付けられた入口扉

まずは入口から。この存在感のある大きな扉、お客様の希望を取り入れ紫色に塗装しました。

扉を開けた様子

扉を開けると、なぜかアーチ状の枠が出てきます。以前はアーチ状の扉だったのですが、今回扉を交換をする際に四角の扉に変更したため、このような不思議な枠が残りました。

店内の全体像

はい、これが全体像です!

4坪なので既に大体映っていますが、一つ一つを細かく説明させてください。

客席側

収納力UPのため、客席側にL字の吊り棚とフックを10箇所、角の空きスペースには立ち飲み用のミニテーブルを付けました。テーブルの金具の上から左官をすることで、浮いているように見えるのもポイント。

ボトル・食器棚

カウンター内の棚はホシザキの冷蔵ショーケースがすっぽり入るサイズに計算。奥行きのあるボトル&食器棚があり、右手にはお酒用の飾り棚を付けました。

カウンター内の設備

カウンター内には、保健所用の手洗い、二槽シンクの下には電気温水器、製氷機が綺麗に隙間なく並んでいます。

外観

窓を開けると、クリスマスイルミネーションの星がこの位置にあります。

細かい部分もこだわりました

分厚いカウンター

このカウンター、厚みが6センチもある一枚板に見えますが、実はラワンランバー30mmを二枚重ねて60mmに”かさ増し”しています。言わなきゃわからない話ですが言っちゃいました(笑)

カウンターの下側

カウンター下の面材と足場には本物の杉板を採用。自然な木目模様が際立って魅力的です。

店舗に入って左側の窓

今回一番こだわった部分がこちら。角の鋭角の隙間にはミニテーブルを取付け、窓枠の下の部分を少し前に出すことで、ちょこっと1~2人が座れるベンチにしました。

客席側の壁

壁はコンクリート打ちっぱなしに見えますが、グレーの「ジョリパット」を採用。ジョリパットはジョリジョリしたパテではなく、フランス語で「美しい」の意味をもつ「jolie(ジョリー)」とパテから名付けられたそう。モルタルに比べて耐久性が高くひび割れしにくいのが特徴です。

高さのある天井

最後に、天井は塗装屋さんが隙間までしっかりペンキを入れてくれて、他で見たことのない特徴的な風合いになりました。

そして、プレオープン!

店名が入ったオリジナルコースター

グランドオープンは12/27㈮とのことですが、昨日プレオープンにお招きいただきました。

開店祝いのシャンパン

新築の家のような良い香りが残る店内で、開店祝いに”ブーブイエロー”のシャンパンで乾杯!

窓が大きくて天井が高いので、お客として入っても意外と開放感の感じられるお店でした。あと「津野子(つやこ)」という独特な店名が気になりますよね?私が聞いたときは「えっ!そこからなの!?」という反応になりました。気になる方は一度ご来店の上でママに直接確かめてください。

Bar津野子:Insta