不動産の管理会社が一番いやなもの、家賃滞納とか、近隣トラブルとか、いろいろあるかと思いますが、私の場合は「水漏れ対応」です。
特に築年数が経過し排水管が古い物件では、トイレ等にトイレットペーパー以外のものを流すと、錆こぶなどに絡まり詰まってしまいます。そのお店だけの排水管(横引き管)であれば、すぐに水を止めればいいのですが、共用排水管(本管)で詰まると、上からの排水が全て逆流することに・・・
共用で使う排水管の場合は、どの店舗が異物を流したのかを特定することは難しく、解決できない場合は管理会社の出番という訳です(-_-;)
先月初め、そんな共用部分の排水詰まり&水漏れ事故が起きてしまいました。時系列でいうと以下の通り。
一日目(土曜日)
休日の昼間、とある管理物件のテナントより天井から漏水していると連絡あり。
現場を確認したところ、上階数件の排水が逆流していたことが判明。
上階テナント発注の緊急業者Aが既に向かっており、到着後6時間半対応するが解決せず。
二日目(日曜日)
他業者の手配が取れず、緊急業者Aにて再度高圧洗浄等を行うことに。
詰まりが取れたと思いきや、下流に移動して再度詰まり、別の階に漏水し二次災害に。
日曜日の18時から夜中2時まで、8時間作業をしたが詰まりは解決せず。
私も最後まで立ち合いヘトヘトに・・・
こんな光景、これまで何度見たことか・・・
三日目(月曜日)
別の配管工事業者にて、朝から数時間作業を行い無事解決!
この一日目と二日目、休日だったこともありますが、何よりも解決できなかったことが辛かったです。
二日目、夜中に家に帰って寝ようと目をつむると、滴の残像がまぶたの裏にこびりついていてほとんど寝られず・・・三日目の朝、いつもお願いしている業者が来てくれると連絡があり、安心して涙が出てしまいました。
「水漏れ対応」は悪いことばかりの様ですが、こういう時にさりげない人の優しさが、あたたかく感じます。
例えば、
- 詰まりでトイレが使えないお店のために、快く使わせてくれた他のお店の方。
- 夜中の水漏れ対応中、私に『お好み焼き』を差し入れしてくれた飲食店の方。
- 後日お疲れさまと『アリナミンV』を沢山持ってきてくれた、一緒に事故対応をしたお店の方。
- カウンターの中で排水処理をしていると「イケメンね~一杯飲む?」と言ってくれたお客さん。(飲んでませんが、こういうのも実はうれしい(笑))
さらには「トイレを使わせてくれた方がすごくいい人で、今までお付き合いのないお店だったけど、いい出会いになりました!」なんて話もあり、水漏れって人間ドラマだな~なんて感心してしまいました。
もちろん、協力的な人は稀で冷たい対応の方が多いですし、以前には漏水のあった店のお客さん全員から睨まれ、文句を言われたこともあります。まあ、誰かのせいにしたいという気持ちは解りますが、悪いのは原因を起こした人で、こちらは必死に対応しているだけなのです。
今年はもうこれで終わりでありますように。
もう無理(´・д・`)ヤダ
【補足】水漏れ時の対応について
原則、水漏れ発生(詰まりの原因)箇所が専有部分の場合は、そのお店の使用者(場合により所有者)が対応し、共用部分の場合は管理組合(区分所有者全員)が対応することになります。
なお、排水管トラブルの緊急業者は弊社HP「お役立ちリンク」に記載しています。最近は事故が多く当日対応が難しいようですので、お早めにご対応ください。