10月1日、新宿二丁目が変わる日、いや、変わらなくてはいけない日。
「事業系の資源・ごみは、すべて有料です!10月1日以降、有料シールの貼付のない資源・ごみは収集できません!」これが街中に貼られています。
新宿東清掃センターさんの調査によると、9月初めの貼付率はたったの1割。この「10.1 ごみXデー」にこの街はどうなってしまうのだろうか。
このままでは、イタリアのナポリみたいになってしまうのかなぁ(10数年前に行ったときはゴミだらけでした)。
私も新宿二丁目町会の清掃委員長という立場。ごみXデーに向けて、ごみに関わる人たちの記録です。
新宿東清掃センター(新宿区)の夜回り
9.28 この日からXデー前日まで、新宿東清掃センター(新宿区)の方々が、夜な夜な二丁目のお店を回ってごみ出しマナーの周知活動を行っていました。
同行して私が驚いたことは、ほとんどのお店の方がちゃんと耳を傾け、そして「事業者のごみは有料である」と理解していたこと。ごみのことなんてと、有料になるのかと、冷たくあしらわれるのかと思ったもので…
周知が進んでいる!10月1日になれば大丈夫なのでは!?
という期待が持てました。
9.30 夕方にもかかわらず、新宿区の車が二丁目中の不法投棄ごみを運んでくれている。「ごみXデーに向けて、ゼロスタートが切ってください!」という熱い思いに、私たちが答えなくてはいけない。絶対に。
バー有志による清掃活動
9.30 新宿区がごみをキレイにしてくれた恩返しとばかりに、バー関係者の有志でごみ拾いが行われました。
えっ!清掃活動してる?と思ってしまいそうなほどギャップのある(失礼)、いかにもヤンチャな方々。こういう時の団結力ってすごいですね。
ごみ収集の民間委託にも多くが賛同されているとのこと。ともに二丁目の美化を進めて行きましょう!
民間業者による収集がスタート
10.1 本日から委託契約をした約60件のごみ収集のため、朝8時前に白井エコセンターのごみ収集車が到着。10月中にはさらに増える予定もあり、この街に合ったごみ収集「二丁目スタイル」構築に向けての第一歩を踏み出しました。
民間業者との契約により、分別の簡素化、日曜日収集等が可能です。
※新宿区ではビン・缶・ペットボトルは週1回、日曜日収集はありません。
→ご相談はフタミ商事まで。(新宿二丁目の事業者に限ります。)
10.1 ごみXデーを迎えて
この日は、朝7時ごろから、新宿区の方、白井エコセンターの担当者、大家さん、そして私たちが、期待と不安な気持ちで二丁目仲通りに集結。
結果としては、シール貼付も増えて、民間業者の袋もきちんと出されているけど、マナー違反もまだまだ多く、”期待の中の一番下”というところでしょうか。
と、これで終わるつもりだったのですが、Xデー翌日の10.2にとてもショックで怒れる出来事が。
二丁目仲通りの某元ごみ集積所
ここは、数日前に廃止されたはずの元ごみ集積所。二丁目なのか、外部からなのかは不明ですが、廃止のロープ、廃止のパイロン、散々置かれているのにも関わらず、ごみが積まれている。そして、有料テープも貼られていない。
ごみ清掃芸人こと、滝沢秀一さんは、「ごみは人の心を映す鏡」であり、「違反ごみは伝染する」といいます。
新宿二丁目は数十年にわたりその伝染病に侵され、ごみの不法投棄がこの街のあたり前の姿となってしまいました。
でも、様々な立場の人の「私たちのまちをキレイにしよう!」という機運の高まりは、二丁目が変わる最後のチャンスだと思います。
コロナ明けには、二丁目は「ごみに関して厳しい街」というイメージになり、そして、来街者の方達には「二丁目がキレイになった」と言われますように。
P.S.
事業者(店舗事務所)の方が貼る、新宿区の有料シール。駆け込み需要で二丁目や周辺のコンビニでは売り切れていたそうです。