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2020.03.09

ゲイバーブーム到来?〜ゲイバー題材の漫画二冊『きょうのゲイバー/ゲイバーのもちぎさん』を読んでみた

今若者の中で、スナックブームが起きている?若者といっても男性でしょ?と思いきや、スナックにハマる女子も増えていて、略して『スナ女』と呼ぶらしいです。また、ハマる女子といえば、ここ数年『きのう何食べた?』『弟の夫』『おっさんずラブ』といった、ボーイズラブを題材にしたドラマが社会現象になりました。んん?スナックとボーイズラブがブームになっているということは、「スナック&ボーイズラブ=ゲイバー」もアリなのではないか?

関連リンク:スナックブーム再燃の前兆か 若者、女性客増で「スナッカー」「スナ女」も登場

そして、先日、私は新宿駅近くの紀伊国屋書店で『ゲイバーのもちぎさん』という漫画を見つけました。しかも、1階の平積み、一番目立つところに置かれているではありませんか!これは、ゲイバーブームの到来?ゲイバーにハマる女子がゲイ女?(なんだかややこしい笑)。まあ、ボーイズラブと一緒で、知る事のできないモノへの興味本位な気持ちでしょうけど・・・とにかく、何が書いてあるかが気になった私は、以下の2つのゲイバーを題材にした漫画を読んでみました。

ゲイバー題材漫画①:きょうのゲイバー/TSUKURU

関連リンク:きょうのゲイバー(AMAZON)

まさに、ゲイバーの毎日の様子が思い浮かぶような、ゆる~い雰囲気の4コマ漫画。その中で、毒舌なママの鋭い一言がズバッと心地よい。女性がよく言う「ゲイバーに行ってママにイジられたい!」という気持ち、何となくわかる気がしました。お互いに恋愛対象ではないから傷付かないし、自分の周りの人達が遠慮して言わないことを言ってくれることで「私を見てくれてる!」という気持ちになるんだろうなぁ。

ゲイバーに行ってみたいけど、飲みに行く時間がない、勇気がないという方は『きょうのゲイバー』で癒されることにしましょう。ちなみに、このヤローページのイラストもTSUKURUさんです。

関連記事:「ヤローページ」の取り組みを見て思うこと~新宿二丁目をより良い街にするための3つの課題

ゲイバー題材漫②:ゲイバーのもちぎさん/もちぎ

関連リンク:ゲイバーのもちぎさん(1)(AMAZON)

フォロワー52万人、現在は54万人オーバーって(私なんか1,000人になって喜んでたのに・・・)!ゲイバーの裏と表、バカなところと真面目なところ、強気なフリしていろいろ苦労しているところ、若いけど結構しっかりしているところ、その辺りが短編集の中でよく表現されています。

私も仕事柄、よく新宿二丁目のゲイバーに行きますが、この漫画に出てくるお店『ジーニアス(仮名)』のように、若い(20代)のゲイのママや店子が、年代や性別問わず、どのようなお客様にも上手に対応している姿をよくみます。肝がすわっているというか、社会人になったばかりではなかなか出来るものではありません。

同性愛という世界について考えさせられ、ゲイバー用語や、ゲイバーでのNG行為、ゲイバーに関するよくある質問等、初心者のお役立ち情報も満載です。

ゲイバーブームが来る?

では、ゲイバーブームが来るのか。最近「サードプレイス」という言葉が使われますが、自宅でも職場でもない心地のよい居場所、まさにスナックやゲイバーがそれなのではないでしょうか。

でも、ブームで人が増えるのでは「心地のよい居場所」とはならないし、店側にもいつブームが終わるのかというリスクが付きまといます。やっぱり、新宿二丁目は常連さんの紹介で来た方がファンになり、リピーターになることで段々とお客さんが増える、というのが一番なんだろうなぁ。

ノンケで一見さんだけど、どうしても新宿二丁目のゲイバーに行きたいという方、この二冊は必読ですよ。